プロジェクトの流れ
企画企画の立ち上げ
企画を立ち上げる
まずは「どんなゲームをつくるのか」を考えていくことから始まります。バンダイナムコオンラインで企画が立ち上がるパターンは、大きく分けて2つ。
A社内で立ち上げるパターン
プロデューサーやプランナーが企画を立ち上げ、プレゼンテーションを行い、最適なメンバーを探してアサインした上で、プロトタイプの制作に入っていくパターン。
B版権元から提案されるパターン
版権元などからIPを盛り上げるためにゲームを作ってほしいというご依頼をいただき、そのご提案に基づいてゲームの企画・プロデュースを行い、制作に入っていくパターン。
やりたいことをまとめ、承認を得る
企画が立ち上がったら「こんなゲームをつくりたいです」という内容を資料にまとめ、申請書を提出します。申請が通ったら、次は役職者会議でプレゼンテーション。このゲームで何がやりたいのか、市場は?競合との差別化は?開発コンセプトは?・・など、さまざまな角度から説明し、納得してもらった上で、社内承認を得ます。
開発プロトタイプの制作
プロトタイプ1:まずは、小規模での開発から
ワークフロー作成
例えばキャラクターを制作する際は、アートを制作したあと、モデルの造形を決め、その後モーションをつけていく・・といったワークフローです。各フェーズで誰がOKを出すのか、決定者も一緒に決めていきます。
環境構築
次に、どういうツールを使うのかなど、ゲームをつくる環境を整えていきます。環境が決まればスタディ期間。人によりますが、未経験の方であれば大体1ヶ月ほど使用ツールを勉強し、終わった人から作業へと入っていきます。
世界観の構築
企画に合う世界観の制作をします。
人々がどのような世界観に住んでいて、どのような理由で戦いに身を投じるのか?などゲームの礎になる部分を制作します。同時に世界観に合うアートの制作も行います。
プランナーが仕様を決定。制作開始!
世界観の制作と同時進行で、プランナーはゲームの企画を創り上げていきます。建物やキャラクターなどは仮の素材を使い、遊ぶための基礎をつくっていきます。例えば、シューターゲームであれば『銃で撃てる』・『走れる』・『しゃがめる』・『想定しているマップのレベルデザイン』といった基本の要素を作りあげます。素材が出来次第、仮素材と差し替えながら作り込んでいきます。
テストプレイ&レビューを行い、ブラッシュアップ
ある程度遊べるようになったら社内でテストプレイを実施。テストプレイ後にはアンケートをとり、もっと良くしていくための課題について話し合います。人はどれくらい必要か、制作の座組みはこのままでいいのかなど、競合調査と並行しながら、検討していきます。その後、課題をもとに、再度「プロトタイプ2でやりたいこと」をまとめた資料を制作します。
プロトタイプ2〜:期間や人数を増やし、トライ&エラーを繰り返す
プロトタイプ2以降は、ビジュアルやアートを仮素材から差し替えて作り込んでいきます。新しい仕組みの開発に取り組んだり、プロトタイプ1をブラッシュアップ。またテストプレイ&レビューを行い、課題を拾い上げながら、デザインの最終的なクオリティを上げ、本開発へと入る準備をしていきます。
いよいよ本開発へ
これまでのプロトタイプの「ゲーム内のヴィジュアルクオリティ」・「ゲームの企画(遊び方)」が認められれば、いよいよ本開発へ。制作に携わる人数を増やし、プロトタイプでの制作をもとに量産体制を構築してリリースへ向けて動き出します。
運営リリースと運営
リリースまでの流れは、大きく分けて2つあります。
リリース1年ぐらい前からCBT(クローズドベータテスト:ゲームを一般公開しての人数を限定した試用プレイ)を小規模でおこない、その後、OBT(オープンベータテスト:ゲームを一般公開しての試用プレイ)で大々的なテストを行う。そしてリリースし、運営へと入っていく。
いきなり発表&リリース
マーケティング戦略によりどちらで行うかは決まりますが、上記のような形で、ゲームの存在が世の中に伝わります。
リリース後、運営に入ったら、サーバー保守やイベントの企画を行いつつゲームを盛り上げていきます。バンダイナムコオンラインは「ファンの期待を超える」と掲げているとおり、オンラインゲームならではの、ファンと創りあげるコンテンツの広がりと面白さを大事にしています。プレイヤーとコミュニケーションを取りながらの「おもてなし」の運営が大きな特徴です。